2018年 02月 23日
写真ばっかり何枚も
姿を現したのは
夕陽をみじん切りにした電線
その隙間を音符の形で埋めるように
黒い鳥が群れて叫んで飛んでいく
一人なんて嫌だな
友達も連絡がとれないし
電車の音はすり抜けたのに
踏切の音が消えることはない
その音さえ空洞の心の中に入れて
満たそうとしてる 欲しがろうとしてる
夕陽を見ていたいだけなのに
画面の電話番号を見つめてる
夕焼けを眺めてたいだけなのに
写真ばっかり何枚も何枚も見てる
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by onikaisan
| 2018-02-23 18:09
2018年 02月 23日
午後のカフェタイムまでは
キーボードを叩く10本の指が
少しづつ滑らかに動き始めた夕方
胸の鼓動も瞼が上下する瞬きも
明日へ繋げる付箋のようだ
絶望という思いは
何度も 何度も
何回も 何回も
後頭部から喉を通って
吐き気のように出て来る毎日だ
午後のカフェタイムまでは
溜めてたものは 時に
夕方に爆発する事がある
隣りの国を脅かすように
この心臓を高ぶらせるように
身体の中の内臓という内臓から
頭の中の過去の記憶から過去の痛みまで
透明感のある自分自身に戻るために
10本の指が激しく動き始める
伝えなきゃいけない事なんてない
そんなに偉くないし
悟ってないし
只々 ただただ 只々
吐き出したいだけなんだ
吐き出したいだけなんだ
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by onikaisan
| 2018-02-23 17:53
2015年 04月 28日
僕は優しくない
優しさは滲み出るもの
だから懸命に
優しくなろうとしてる
色んな優しさを試してるけど
全部優しさになってるんだろうか
おもいっきり冷酷で
奈落に落とすほどの顔で
破り捨てるような言葉で
我だけを貫くような
傲慢でガキっぽかった己
あの人を壊した
この人を串刺しにした
みんなを凍えさせた
そんな己
今のみんなへ
優しさになってるんだろうか
滲み出てるんだろうか
僕は 優しくない
優しくなろうとしてる
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by onikaisan
| 2015-04-28 13:54
2015年 04月 28日
東雲の後の政治家
東雲は眠りにつく
まばらに電車へと急ぐビジネススーツ
アスファルトに根づくように
手を振り続ける政治家
一人旗を持ち
接客業にも劣る作り笑顔で
認知を欲しがりながら
心の旗を振り続ける政治家
僕は非国民
政治に関心がない上に
その滑稽な笑顔を馬鹿にする
空っぽな心で
日本の行く末を案じない
我が国よ
僕みたいにならないで
我が国よ
僕に鉄拳制裁を
朝日が眩しい光に変わる頃
何も変わらず愛想振りまく
己の為に手を振り笑う政治家
今の僕と 何が違う
今の僕と 何が違うんだ
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by onikaisan
| 2015-04-28 13:39
2015年 04月 20日
でも好きだ
唇の上を転がりながら
桜の花弁に飛び乗って
海までそよぐ
君を許せない
でも好きだ
パノラマジックな恋
ライナーノーツに書き込み
気持ちはいつでも「好き」
遅れて来たのが好きの理由
君を許せない
目の前に現れて
でも好きだ
でも好きだ
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by onikaisan
| 2015-04-20 19:19